島根県の東部に位置し日本海と中国山地にはさまれた出雲地方は、古代出雲国として日本史上重要な役割を果たしました。「出雲国風土記」や「古事記」、「日本書紀」などに記されている数多くの神話の舞台であり、「神々の国」、「神話のふるさと」として知られています。
出雲大社は、それらの神話のひとつ、因幡の白うさぎの登場する「国譲りの神話」の主人公、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る国宝神社で、「縁結びの神様」として、また旧暦の十月十日には八百万(日本中)の神様が集うところとしても、古くから知られています。一般に十月のことを神無月といいますが、出雲地方では神在月(かみありづき)というのもそのためです。
出雲地方はまた、京都、金沢に並ぶ菓子処でもあります。松江藩七代藩主、松平不昧公が松江に茶の湯をもたらし、自らも名茶人であったことから、茶うけとしての菓子文化が栄えました。ゆえに今日でも松江、出雲地方には伝統ある製法を受け継いだ菓子舗が多く残っております。
弊社はこの地で大正元年に創業して以来、出雲の風土、文化、自然をいつくしみながらお菓子づくりをしてまいりました。今後も「お菓子とともに笑顔と夢を届けます」、「お菓子文化を継承、革新します」を企業理念として皆様に喜んでいただけるよう精進してまいります。